act.21イーハトーヴォ*花巻と遠野に行ってきました<NO.1>

イーハトーヴォの空<宮澤賢治記念館前広場より>
イーハトーヴォの空<宮澤賢治記念館前広場より>

 最高気温、連日30℃!暦の上では、もう9月も中旬だというのに、いまだ暑さ、おさまらず…。しかしながら<暑さ寒さも彼岸まで…>の秋のお彼岸時期も、もう間近。澄んだ青い空にすじ雲高くたなびく心地よい秋の風情が、さすがにそろそろ恋しくなってきました。

 さて、そんな残暑が色濃く残る先日9月上旬、来年5月末に作品展を予定しております【盛久ギャラリー】の下見兼ねてのオーナー様との打ち合わせがあり、久しぶりに盛岡へ行って来ました。 暑いながらも気候の良い9月…いくつか作品額もオーナー様にお見せする形でしたので、お休みが取れました夫といっしょに今回は車での訪問となりました。

 20年くらい前、友人とともに宮澤賢治の軌跡をたどる旅で伺って以来の懐かしい<花巻>。その近郊の温泉に一泊し、次の日は、以前から気になっておりました柳田國男氏著書【遠野物語】で有名な民話の里<遠野>方面へ…。帰り、ひどい雷雨に見舞われ少々参りましたが、初秋のイーハトーヴォ<岩手(宮澤賢治語?(笑)>の心地よいひと時、作品の取材を兼ねながら楽しんで来ました。タイトルをクリックするとフォトが出てきます。【イーハトーヴォ花巻&遠野旅だより】先ずは3部作の第一弾。ごいっしょ楽しんで頂けますとうれしいです。

①さあ、盛岡目指して出発。お天気良好。今日の予報は、9月とは思えない岩手も宮城も残暑きびしい31℃(*_*)でも、久しぶりの大好きな岩手訪問。暑さ、遠さはなんのその。ぽっかり浮かぶひつじ雲を追いかけながら、一路、車は東北道を北へ。北へ。

③のどごし良しの細め蕎麦。カラっと揚がったサクサク天ぷら。つゆの味もとっても私好み。今回も美味しく頂きました。

⑤【宮澤賢治記念館】のベランダから北上川と花巻の街方面を望む…。昔、友人といっしょに訪ねた<イギリス海岸>はあの辺り? 賢治さんがクルミを採取した泥岩層部分は、上流のダム整備で沈んでしまい、今は残念ながら、それを見ることがなかなか難しいとのこと…。

⑦花巻南温泉郷の中にある<山の神温泉>が今宵の宿。向かう途中、まるで<ゴーストバスター>出演マシュマロマンのような、とてつもなく大きな入道雲。空模様危うし…。

⑨地元の宮大工さんたちが精魂込めて建てたというこの旅館。内装も洗練された素敵な和風モダン空間で、すべてが本物の木で丁寧に作られていました。人気の宿のようで月曜日の平日にもかかわらず、たくさんのお客様が宿を楽しんでおりました。

⑪次の朝、お部屋でパチリ。実はかなり寝不足(*_*)昨晩1時頃、突然館内に大きく響き渡る火災報知器作動のベルとアナウンス。すっかり寝入っていたのでほんとうにびっくり!「泊まり先で火事なんて!」あわてて飛び起き、どうしようと身支度し始めたとたん「大丈夫です」の自動声のアナウンス…。ほっとしましたが、なかなかすぐには治まらない心臓のドキドキ‘‘‘‘…。ということでその晩は、しばらくの間眠りに着けず…。次の朝、旅館の方に事情を聞いたところ「誤作動で…申し訳ありませんでした」とのこと。なんとなくよくあるようなお話の気配…。ここは岩手。繁栄している感じの旅館ということは、もしや座敷わらしさんのいたずらだった…?

⑬先ずは、遠野のエントランス<めがね橋>へ。ここは遠野市を流れる宮守川にかかるJR釜石線の橋梁で、宮澤賢治氏が【銀河鉄道の夜】作品を作る際、橋を渡る汽車を見ながらイメージを膨らませていった場所とのこと。夜のライトアップ時の電車はまさに銀河鉄道そのもの。今回は昼間…拝見出来ず残念。

⑮…だったのですが、同じ広場に立つこの旗で、再び俗世界に舞い戻り…(笑)

②ギャラリーでの打ち合わせ訪問も無事終了。お気に入りの手打ち蕎麦屋さん【東家】へ。「へい。いらっしゃい。」お店の看板招き猫さんたち、お客様お出迎えのお仕事中。

④さあ、久しぶりの花巻へ。目指すは【宮澤賢治記念館】。たしかそろそろこの近く?…ふと実った田んぼに目をやれば、オールドスタイルの懐かしい案山子くん。

⑥記念館東側にあります食事処【山猫軒】の外展望台から田園風景を望む…。そろそろ稲穂の実り時期。黄味がかってきた田んぼの中、ゆるやかにたなびく二筋の煙…。これぞみちのく農村原風景。岩手に行く時のBGMはこれ*と車の中でかけてきた【姫神】の音楽が頭の中をリフレイン♪

⑧花巻泊まりは今回で2回目。泊まる温泉に向かう一本道の沿線は、志戸平♨、大沢♨、鉛♨と、有名処の温泉がずらり。一軒家という<山の神温泉>の案内板を見ながら沿道それて曲がってみると、風格のある<千と千尋>湯屋風の日本建築の建物が、突然顔を出しました。

⑩ロビーを飾る生け花もお見事*夜のライティングも温かみのある心地よい空間でした。お風呂は、以前泊まったことのある鳴子温泉のうなぎ湯風。とろみのある心地よいお湯でした。

⑫「そう、昨日の一件は座敷わらしさんの仕業でした。さすがミホさん、よくぞ気づかれましたね。」宿のお庭葉陰でニッコリ佇んでいた信楽たぬきさんの談。「驚かせてしまい恐縮のいたり…。これに懲りずまた泊まりに来てくださいな。」丁寧に お見送りしてくれました信楽たぬきさんに別れを告げ、今日はいよいよ以前から気になっておりました待望の民話の里<遠野>へ。

 

⑭その橋を望む広場横の川向こうに【期待石】という謎の石が…。護岸工事の際に、川底から見つかった不思議な形の石らしい。【奇体石】→【期待石】?(笑)<遠野>の自然霊さんやいたずら好きの妖怪さんたち、そろそろお出迎えの気配…*

 ⑯さあ、気を取り直し、いよいよ日本の原風景が深く色濃く残っております不思議空間<遠野>の里へ…*第二弾act.22ブログにつづく…*次回のアップは、もう少々待ちくださいね。


コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    平塚 (火曜日, 25 9月 2012 13:40)

    扇風機の涼しいお見舞いありがとうございました。なごみたい時にいつも訪問しています。先生の作品展はいつか盛岡で開いていただきたいと思っていました。何か雰囲気があっている感じが(うまく伝えられませんが)します。賢治や啄木のふるさと岩手は僕も大好きでよく来ていました。二十数年前(?)浩一くん、満くん、みっちゃん(岡崎)、すなほちゃんとGWに列車で花巻、小岩井、盛岡アタリを巡ったことがあります。僕はたしかお金を忘れてしまって、みんなの奴隷になっていた記憶が…たのしかった~なつかしい~。※高倉健の「アナタへ」では田中裕子が宮澤賢治作詞作曲の「星めぐりのうた」歌ってました。この歌好きです。

  • #2

    斎藤ミホ (水曜日, 26 9月 2012 11:35)

    平塚くん*コメント書き込み ありがとう!うれしく拝見いたしました。学生時代、仲間の皆様方といっしょに花巻&盛岡旅行に行かれていたのですね。エピソードに(笑)*平塚くんと出会った頃は、私も教員なり立てホヤホヤ時代。今は無きあの本町校舎でごいっしょ楽しく過ごした私のお肌にも張りがったあの頃(笑)私にとっても青春ドラマの一場面のような思い出深い素敵な2年間でした。
    来年5月末からの盛岡展。以前営まれていた由緒ある民芸旅館の佇まいを残している素敵な和風ギャラリーです。仙台よりも遠隔地ではありますが、お時間取れそうでしたらまたいらして下さいね。残暑もやっとひと段落、平塚くんもお忙しい毎日かと。お体お大事にね。お友達の皆様方にもどうぞよろしく(^.^)*