
おまたせしました。【花巻と遠野に行って来ました】完結編*いよいよ【遠野】一番人気の【かっぱ淵】へ…。NHK大河ドラマ【篤姫】等、現在様々な映画やテレビドラマで活躍されております女優の宮崎あおいさんが、まだ駆け出し頃に出演し、地元で好評を博しましたNTTドコモ東北のテレビCM。岩手県編では【遠野】がロケ地で、この【かっぱ淵】がメインでした。
さすが遠野一番の有名どころ、火曜日なのにけっこうな人だかり。竿を片手にきゅうり釣り姿で「はいポーズ」*皆さんにっこり笑顔で【かっぱ淵】観光を満喫されておりました。この大騒ぎじゃ河童さん。もし住んでいたとしても、とても姿をあらわす気にはならないか…^_^;
その【かっぱ淵】を離れた頃からだんだんと辺りが暗くなるほどの怪しい雲行き…。もしやゲリラ豪雨の可能性あり?…昼食を取るため近くの遠野伝承園続きの藁葺茶屋の中に入ったとたん、予感的中!大きな音をたててバシャバシャ大粒のどしゃ降り雨が降って来ました。前が見えないほどのどしゃ降り雨になったり、再び日が差して穏やかになったり…。この騒がしい人だかりで水の神様の河童さんが「うるさいなあ」とヘソを曲げちゃったのかしら…*それとも今日は狐さんの嫁入り日?…と思ってしまうほど、晴天だった午前中がまるで嘘のような雷までゴロゴロのかなり不安定な空模様…その状態が仙台に帰る夜までずっと続いておりました。おまけに東北道がちょうど震災関係の復旧工事で道路が始終渋滞ぎみ…ああ、仙台が…果てしなくと…遠い…(*_*)‘‘‘
こんな感じですんなりと普通に帰りづらかったところが、いかにも【遠野物語】の里を訪ねたという感があり…。遠野の神様たちの素晴らしい演出に脱帽。自然への畏怖と尊敬の念をあらためて強く感じました初めての【遠野】旅でした。
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①道路はさんだ向いの【伝承園】前駐車場に車をとめて、さあ!いよいよ【遠野】一番人気の【かっぱ淵】へ…。エントランスは情緒たっぷりの田舎道。

③「今日もまだ暑い感じだけど、もう秋だよね。私たち咲いていいんだよね?…」残暑に戸惑い、互いに確認し合う初秋代表<コスモス>さんたち。

⑤エントランスの西側は一面のうす黄緑色の稲穂のじゅうたん。渡りゆく<遠野>の心地よい風を感じながら歩けば…もうそろそろ【かっぱ淵】のあるお寺さんの門近く…。

⑦おお、だいぶそれっぽくなって来ました。この木の橋【かっぱばし】を渡れば目的地。

⑨奥に進んでいくと…あ、いました。いました。竿を片手に、河童釣りに興じる<きゅうり釣り族>(笑) 川岸にはきゅうり釣り用の竿が何本か立てかけてあり、それを自由に借りて河童釣りを楽しめる形のようでした。ちなみに釣り糸の麻紐にくくりつける河童さん大好物のきゅうりは各自持参とのこと。

⑩「私は心優しいホワイト河童族。ブラック河童族のような、そんな悪さはいたしません。ようこそはるばる【かっぱ淵】へ。どうぞこの後ろの河童神社にお参りしていってくださいまし。あ、頭の上に乗っているのは大好物のきゅうりです。」

⑪有名な【かっぱ淵】案内人*きゅうり釣りおじさんから、お客様に向けての伝言板。今日は村の寄合で残念ながらお休みとのこと。黒板には<カッパさんに引き込まれないように特に美男美女の方注意>あら、まあ、こわい!どうしましょう。(…なに言ってんだか‘‘‘…と陰の声(笑))

⑬雷ゴロゴロ!スコールのようなひどいどしゃ降り。ちょうどお昼どき、寸ででひどい雨にあたらず駆け込んだのは、遠野伝承園続きの大きな茅葺屋根レストラン。ここでお蕎麦を食べながら、雨が上がるまで しばしの間雨宿り…。

⑮施設内には懐かしい藁葺屋根の家が4棟ほど。山口地区で見たような水車小屋もありました。ここはかつての農村の生活をまとめて再現。伝承行事、民芸品の制作実演を見ることも体験することも日にちによっては可能とのことでした。流暢な遠野弁での語り部のおばあさんから遠野の昔話を囲炉裏端で直接聞くことも楽しめる <遠野ふるさと公社>運営の観光施設です。今日は平日ということもあって、語り部のおばあさんは残念ながらお休み。録音スピーカーのみの昔話語りでした。
この囲炉裏端もあります旧菊池家住宅は、国指定重要文化財指定。もっとも古い時代の南部曲り家様式建築をこの地に移築されたとのこと。建物の中にはその当時使用しておりました農家の調度品や民具等が、丁寧に保管 展示されておりました。

⑰園内にある板倉。その外廊下にあったのはナンバー付の重ねられた大きな木箱。餅つきの時に使う用具?…右はそれに使う石臼かな?…ちょっと素敵なツーショットでしたので資料用にカメラでパチリ。
実は菊池家内部の佇まいや民具も資料といして撮影したのですが…なぜか支障が起こること多々でその部分だけうまく掲載できず…。これはもしや見えない世界からの拒否サイン?…ということで今回、残念ながら異次元にお住まいの方々からの許可を頂くことが叶いませんでしたので、掲載は外に置いておりましたこの生活道具のみで…^_^;

②夏花の代表<ひまわり>さんの出番もそろそろ終盤*長い残暑の疲れも出てきたようで、おひさま大好き<ひまわり>さんもさすがにうな垂れ、夏バテ真っ只中お疲れ気味のご様子…。

④<実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな…>それを絵に描いたような収穫間近の稲穂たち。私の本名、実はミホ→美穂。アメニモマケズ、カゼニモマケズ…こういう稲穂に私もなりたい*あ、まずは初めに実らなきゃ…ね(笑)*

⑥お寺さんの門をくぐり、さらに渡り廊下の下をくぐり…。こういう入口というシチュエーションは、不思議と人の心の中にある期待感を大きく掻き立てるものです。あの先が目指す【かっぱ淵】?

⑧やっとのこと【かっぱ淵】に到着。淵というので、どろっと緑っぽい沼色なのかと思いきや、意外と透き通った水の色。昔よく仙台でも見かけたさらさら流れる綺麗な小川。そう、ここが噂の【かっぱ淵】。

⑩いたずら大好きブラック河童族さんは、美男美女に襲い掛かり川の中へと引きずり込むとのもっぱらの【かっぱ淵】噂。そこの<きゅうり釣り族>ラブラブ*カップル危うし!気をつけて!!

⑪「ようこそ。まあ!あの【せんだーど】からいらっしゃったのですか。私もホワイト河童族です。今は子育て中でほんとうに忙しい毎日です。抱っこしているのが私の赤ちゃん*かわいいでしょ。」きゅうり小脇にかかえていたということは、ちょうどお昼のご飯中?笑顔で歓待してくれた優しそうな河童のお母さん。

⑫歓待してくれたホワイト河童族さんたちに別れを告げ、かっぱ橋を渡った頃から大粒の雨がポツリポツリ。上を見上げると空には大きな黒い雲。これはまずい!ブラック河童族たちに見つかっちゃった?さあ、急いで走って車を停めた伝承園前の駐車場へ。

⑭食べ終わった頃にはだいぶ雨も収まり小雨模様に。では傘を片手に持ちながら、今回最後の観光施設【遠野・伝承園】へ…。

⑯一番の奥まった部屋には、農業の神様 蚕の神様と言われている【オシラサマ】をかたどった木の人形(馬の顔と女性の顔)を千体展示し祀っている【オシラ堂】がありました。個々の思いや願い事を封じ込め様々な方が作られた【オシラサマ】人形がなんと千体!それらが壁や天井一面に隙間なく展示されている畳六畳ほどのこの世界は、鳥肌立つほどの息をのむ大迫力でした。この世とあの世の境目…そこから次元の違う世界へと繋がっていっているような…。長くそこに佇んでいると他のどこかへ吸い込まれていってしまいそうな…。まだしばらくの間はこの世に留まり元気に作品を作っていきたい私でしたので、手をあわせて丁寧にお詣り後、吸い込まれてしまわないよう早々この【オシラ堂】を後にしました。

⑱柳田國男氏に遠野に伝わる物語を伝承、ともに【遠野物語】を世に出しました遠野 土淵出身の文学者 佐々木喜善氏の記念館も、この【伝承館】内にありました。出版作業後、様々な困難を経験した後に病を患い、48歳という若さで夭折された佐々木喜善氏。知人であった金田一京助氏は【日本のグリム】と呼び、その早すぎる死を悼んだとのことでした。ゆかりの碑が小雨の中、ひっそりと園内に佇んでおりました。
民話の里【遠野】。 今回一日だけの短い滞在でしたので、残念ながら伺いそびれてしまった場所も多々…。暑さに負けて丘登りを断念してしまいました弁慶伝説のパワースポット【続石】。遠野市郊外にあります【遠野ふるさと村】等エトセトラ…、回はぜひとも訪ねてみたく思っております。しかしながらこの【遠野】の地…。<ゲゲゲの鬼太郎>著者の水木しげるさんも自身の故郷くらい大好きな場所だとのこと。ということはやはり…たくさんいらっしゃる?…見えない何かの気配を感じやすいこの地…再び伺うことに少々尻込みしてしまう怖さあり…またそれがどこか楽しくもあり…‘‘‘‘この真逆な気持ちが両立してしまうのが人の心の不思議なところ…^_^;。日常から非日常を楽しみたくなった時、心地よい自然が恋しくなりました時、またあらためまして この【遠野】の里に伺いたく思う私でした。
ところで、お土産に買った白いお餅に黒ゴマが散りばめられている<あけがらす>。黒ゴマを夜明けの空に飛び立つカラスに見立てたとのお餅菓子。なんとすばらしいネーミング。味も美味しく…*いたく気に入りました。 【遠野】に行かれました際はお土産にぜひ…*
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