act.50  2014 秋*山形<鶴岡&酒田>の旅②              【羽黒山 出羽三山神社 etc.編】

*羽黒山、随神門近くの大きな杉木立。
*羽黒山、随神門近くの大きな杉木立。

【②羽黒山 出羽三山神社etc.編】

 

毎年年の暮れ<松の勧進>という祈願托鉢のため、ホラ貝を吹きながら山を下りてくる山伏さんたちを通じ、古くから庄内で暮らす人たちとの生活に深く関わりを持っております羽黒山を中心とした【出羽三山】。玉川寺の後、その羽黒山の山頂にある【出羽三山神社】にも足を運んで来ました。

 

山伏さんたちの修験道の霊場である【出羽三山】<羽黒山、湯殿山、月山>の開山は、なんと今から約1400年も前。

第32代崇峻天皇の皇子として生まれた蜂子皇子なのですが、様々な事情からお住まいの京の都から出ざるおえない事となってしまい、日本海を経て庄内のある浜に辿り着きました。そこで舞い踊っておりました八人の天女たちや三本足の霊鳥【八咫烏(やたがらす)】<現在日本サッカーチームのマークに起用>に導かれ羽黒山頂へと登り、その山の神様より【羽黒権現】を感得、山頂に祠を創ったのが霊場【出羽三山】の始まりとのこと。その後【月山権現】【湯殿山権現】も共に感得し、蜂子皇子は、三山すべての開祖になられたとのことでした。

冬場の<月山><湯殿山>へのお詣りはとても過酷なため、その後、一番登拝しやすい<羽黒山>の山頂に【出羽三山神社三神合祭殿】を建立。そこに伺えば三山すべてをお詣りしたことになる形にされたとのことでした。今では知らない人がいないぐらい日本有数の今後の元気を頂けるパワースポットと称されており、毎年たくさんの方が【出羽三山】へお詣りに訪れます。

 

今回伺った2014年は、ちょうど羽黒山開山にあたった干支と同じ午年。<午年御縁年>ということで、今年伺うといつもの年よりたくさんご利益がある有難い年とのこと。

徒歩で山門から階段を登り、時間をかけてお詣りに伺うのが理想なのですが、登って降りての時間を取ることに無理があり、今回も山頂付近まで通じる道路を使いお詣りして来ました。

10月まで開催されておりました、滅多に行われない【蜂子神社御開扉】期間中には仕事の関係で間に合わず…。終了後でとても残念ではありましたが、お天気もよく今年のお詣りのひと時も心地よく過ごすことが出来ました。

仙台生まれだけど両親ともに庄内の酒田生まれ。羽黒山に伺うと、いつも心晴れ晴れ*元気を多々頂けるような気がするのは、やっぱり私って庄内人なのね~*今年も伺う時期をみつけて、また足を運びたく思っております。

 

*下記の<続きを読む>をクリックすると続きのお話&フォト便りが出て来ます。

   どうぞご覧くださいね。

 


                                                *羽黒山登り口 【随神門】
*羽黒山登り口 【随神門】

羽黒山の神社の参拝後、一路、山側の立川町を通り<酒田>方面へ…。子供の頃は、ほぼ毎年、父母に連れられて実家のあるその酒田。当時は車で4時間もかけて何泊か伺っておりました。リフォームされて、今ではすっかり新しい建物のようになりました母の実家。現在そこに住まわれております母方の弟のおじさんご夫婦宅にもちょこっとおじゃまし、久しぶりごいっしょの楽しいひと時を過ごしてきました。

その母方実家の場所は、酒田郊外にある集落の端で鳥海山を一望できる絶景スポット。<レストランにしたら人気がでそう*>祖父の時代は、近くの花畑で花を育て、その花と仕入れた種を自宅のお店で販売しておりました。おじさんは他の職に就かれたため、今は種のみ販売されております。懐かしいそのお店のつくりは改修されておりましたが雰囲気はまだその当時のまま…。子供の頃、笑顔で迎えてくれました、盆栽づくりの上手な寡黙な祖父、花畑とお店を往復し元気に自転車を乗り回していた祖母の姿を思い出しました。

 

その後、近くにあるその祖父祖母のお墓へ。そして近くの集落にあります父方のお墓参りも無事済まし、今回一泊する湯野浜温泉の旅館へ…。

日本海に沈む夕日を楽しみにしておりましたが、あいにくの曇り空…。残念。

最終日は、酒田の街の中心の古い建物探訪&大好きなおばさん方との美味しい酒田のお昼ご飯。

その模様は次の編で…*

①巨大な杉並木が続く羽黒山頂へと通じる表参道の階段は2446段。羽黒山は入口の風格のある<随神門>から始まります。徒歩で2回ほど登りましたが今回は車の道で…。とりあえず車をとめて門で一礼。門前の大きな石は、天を祭ったと伝えられる<天拝石>。

③羽黒山開山の干支が午年とのことで2014年は【午年御縁年】*至る所にその旗が立っておりました。

⑤手洗い場。冷たい水でひととおり身を清め…


⑦今年の午年も御縁年ですが、【蜂子皇子】が三山すべての開祖になられた年の干支が<丑年>なので<丑年>も御縁年です。その年はなんと12回、干支ひとまわり分詣でたことになるとのこと。

⑨【鐘楼と大鐘】。中心の【三神合祭殿】はかなりの大屋根、すべてが茅葺ですが、ここも同じく茅葺で出来ています。茅葺屋根の維持は、かなり費用がかかるとのこと。そのメンテナンスのため、萱料の寄進も受け付けておりました。


⑪道すがらに発見!刈り取った田んぼに白い点々…白い鳥ということは…?

⑬<酒田>の親戚お勧めの風情ある美味しい手打ちのお蕎麦屋さん。2度ほど伺っていましたがうっかり住所控えを忘れ…。古いナビもあてにならず、ぐるぐる回ってやっとのこと探し当てました。<酒田>生石地区にある【大松家】さんの門。

⑮【大松家】さんの味わい深い黒光床の玄関。民芸系古民家好きにはたまりません(^・^)*

⑰【大松家】さんのお庭の片隅。小さな水彩画の題材にしたくなるようなほっこり感満載の和オブジェ。美味しいお蕎麦も頂きお腹まんぷく。ここから、おじさんとおばさんの待つ酒田郊外の母の実家の懐かしいお家まであと15分*さあ、もうひとっ走り。

⑲曇り空で沈む夕日は残念ながら見えず…。宿に無事到着。海岸線が望めるという湯野浜温泉のお部屋の窓の外はすでに真っ暗。海の風景は明日のお楽しみということで…*

夕食は庄内の海の幸中心。11月ということで

旬の魚、ハタハタの田楽焼も登場。心のこもった宿のお料理、とても美味しく頂きました。

*泊まった客室の絵画額は、なんと上村松園さんのお孫さんである著名な日本画家<上村敦之>氏作品のリトグラフ。主に鳥の絵を描かれる私の大好きな作家さんです。羽を大きく羽ばたかせて空を舞うつがいの鴨の姿…絶妙な構図、そして色合いにうっとり。

②随神門近くの家のお庭に生っていた、とても大きな花梨の実。

④駐車場から山頂【三神合祭殿】に続く道にも年輪を経た巨大な杉並木。

⑥鳥居をくぐれば、山頂の羽黒山【三神合祭殿】へ…。

⑧羽黒山中心の【三神合祭殿】お詣りを無事済ませ、その前に佇む<鏡池>へ…。羽黒の神様が姿を現す池と呼ばれ、平安時代などの銅製の鏡がここからたくさん発掘されているとのこと。水面が紅葉に映え美しく輝いておりました。


⑩樹齢何年?とんでもなく太いスギの幹の間から、ひょっこり顔を出すかわいい紅葉、秋の彩り。羽黒山詣りを無事済ませ、さあ、懐かしい庄内<酒田>方面へ…。

⑫やはり、白鳥さんたちではありませんか。白い雪の上だと様になるけど、刈り取ったばかりの田んぼの根っこ餌に群がる白鳥さん…ロマンチズムにかける光景に大うけ(笑)

⑭【大松家】さんのお庭。紅葉がきれいに色づいておりました。

⑯囲炉裏の席。シンプルな板蕎麦を頂きました。蕎麦も汁の味も絶妙*とても美味しかったです。近かったら通いづめそう…。残念ながら仙台からは3時間半…(苦笑)

⑱鳥海山の絶好ロケーションに建つ懐かしい母の実家では、おじさんとおばさんが笑顔で待っていてくれました。Kおばさんは日本画を習っていて、いつの間にか大作を多々仕上げておりびっくり!素敵な作品を見せて頂きました。作品のブログ掲載はOKを頂きましたら…。日本画を拝見するのは大好きですが、顔料を膠でとく作業行程はとても大変そう…。見せて頂いた顔料があまりにも素敵な色合いでしたので撮らせてもらいました。

短い時間しか取れずで残念!お墓参りを済ませて、鶴岡の海岸線にある今日の宿へ…。

⑳朝いちで、窓の障子を開けたら…*穏やかな庄内浜…うれしい歓迎。

*旅館のお庭も小さな滝がアクセントとなっていて緑豊か。池もありとても和めるお庭でした。湯野浜温泉の今回のお宿は、温かく丁寧にもてなして頂いたとても心地よいお宿でした。

最終日の今日はまだ伺ったことのない<酒田>の建物探訪から…。次回<酒田街中>編へと続く。アップはもう少々お待ちくださいね。



*コメントありがとうございました。

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