
あの未曽有の大災害、東日本大震災が起こりました2011年3月11日から今日で丸4年。まるであの震災の時に急に吹雪いた夕方を思い出してしまうような雪が未明から降りはじめ、朝には少し積もっておりました。
再び巡って来ましたこの3.11の日。あの日から4年経ったとはいえ、未だに道半ば、進み具合の遅い被災地の復興状況…。癒えることのないお辛い思いを抱えられながら過ごされている方々もまだまだ多くいらっしゃるかと…。
痛めてしまったそれぞれの心の中に、暖かな春の日差しがこれから少しずつでも増えてゆきますように…。
被災地である仙台に住み、このとんでもなく大きな揺れを経験しながらも、今もこうして元気に生きていけているということは、もしかしたらかなり奇跡に近いことなのかもしれません。そんな私に今出来ますことは、人々の心の平安を願いながら日々絵を描き、場所を設けて作品を展示。ひと時そこに集われたお客様方の元気の素となるような和みの心地よい空間を創りだしていくこと…。
震災後すぐの個展の折り、涙を浮かべながら作品の前に立っていらっしゃった方がおりました。「今日ここに来て、なぜかわからないのだけど、なんだかとても泣けてきて…。泣いたら少し元気が出て来たみたいです」その方は宮城野区で津波に合いお身内も亡くされてしまったとのことでした。お帰りの頃は少し笑顔も見え、ほんのわずかではありますが、その方の元気の素になれたようで私の心も癒されました。
果たしてどこまで、この震災で心を痛めた方々のお役に立つことが私に出来るのか定かではありませんが、いつも私の展示を楽しみにして喜んでいただけている方々の笑顔もいっしょに思い出しながら、これからも私らしく丁寧にこの活動を進めていこうと思っております。
*掲載しました今日のフォト
枝に積もった冷たい雪もなんのその*庭の梅の木もピンク色の蕾がだいぶ膨らんで来ました。寒い冬を越えた分だけ華やかな花を咲かせる日も近いかと…。咲きました頃にまたフォトblogお届けいたしますね。
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