act.68  GW日帰り山形* 西蔵王のお蕎麦屋さんに行って来ました。

*山形西蔵王【そば処三百坊】全景をお庭から。
*山形西蔵王【そば処三百坊】全景をお庭から。

宮城お隣りの山形県。両親の故郷である庄内の酒田までは片道3時間くらい掛かってしまいますが、山形市内等の内陸ですと、仙台の自宅からは小一時間掛かるか掛からないかの距離。気候のよい季節には、<評判の山形手打ち蕎麦屋さん>を1件ピックアップ。大好物の美味しい手打ち蕎麦を楽しみに、年に何回か都合をみながら山形へと伺っております。

道路混み合うゴールデンウイーク時期。迷いながらも、「気分転換に一日くらいは日帰りで山形へ…」ということとなり、急きょその前日、ネットにて美味しいお蕎麦屋さんを探すことになりました。

山形へと繋がる48号線は大混雑の時期。高速の山形道から近い所で…と探しておりましたところ、蔵王インター降りてすぐの西蔵王地域に、私好みのとても素敵なお蕎麦屋さん【そば処 三百坊】というお店が目にとまりました。

珍しいお店の名前…。その由来を調べたところ、仁寿元年(851年)、山寺を開山しました<慈覚大師>がこの西蔵王麓に薬師如来様をお祀りされ<瀧山>という霊場を開山。そこの近くに三百ものお坊さんたちを泊める宿坊が立ち並び、大きく繁栄したという歴史を持つ由緒ある地域で営まれているとのこと。そこから【三百坊】というお店の名前にされたとのことでした。

<自家栽培、自家製粉、地産地消の山形手打ち蕎麦>。<自然豊かな約3000坪の敷地内に蔵王石、滝や池を配した広大な日本庭園あり>。<お店の建物は築約400年になる大江町にあった陣屋を移築しその古民家をリノベーション>。ああ、もうこれはどうみても今回はこのお店でしょう。こんなに私好みの世界を凝縮しているお店を今まで知らずにいたなんて…。

ということで、プリントアウトしましたお店の情報を頼りに開店時間に合わせて夫とともに自宅を出発、【三百坊】を目指して山形へ。心配していた渋滞もなくスムーズに、無事開店20分前にお店の駐車場に辿り着きました。敷地に一歩入ってみると…。ああ、まさに桃源郷とはこのこと…*目の前に広がる素晴らしいお庭の風景に日頃の疲れがいっぺんに吹き飛んでいく心地…。地産地消、すべて手づくりの美味しい手打ち蕎麦に、カラっと揚がった山の恵みの新鮮な山菜てんぷら。心温かいお店の方々のご対応。身も心も元気回復。<瀧山>という聖なる土地の力もあり?季節が変わった時期にまたぜひとも伺いたく思う山形のお蕎麦屋さんでした。<2016.5.20>

 

*続きを読むをクリック。フォトもどうぞご覧ください。

 

①久しぶりの山形道。GW期間ですが早めの時間なので渋滞なくスムーズ。助かりました。【そば処三百坊】のある蔵王インター目指し西へ。西へ。


②山形蔵王インター、出口の看板が見えて来ました。


③インターを降りて、西蔵王山麓<瀧山>地区へ。【そば処 三百坊】の案内看板をみつけながら進んでいくと、途中から少し登りの細い道が。のどかな山里風景を楽しみながらゆくりと進んでいくとお店の駐車場がありました。

少し早めの到着。外で待とうと車を降りてお店の方に進んでいくと手前に小さな小川が。心地よい水音に深呼吸。さてと噂のお庭は…。


④「なんとまあ!」その深呼吸がおもわず止まってしまうほどの広大な素晴らしいお庭の風景が、その先に広がっておりました。植物たちが織りなす様々な種類の緑色コラボレーション。自然の懐に包まれる心地よさ。手入れも行き届いており、まるで京都で出会った設えの良いお庭のようでした。


⑤お店の開店まであと20分少々。それまで少し、そのお庭の中を散策。


⑥少し高台のお庭から【そば処三百坊】の建物を望む。堂々とした風格のある佇まい。元々大江町にありました<陣屋>をお店を始める際、この地に移築されたとのこと。


⑦あ、黄色い暖簾がお店前に掲げられました。いよいよ開店かな?先に入られたお客様へ掛けられたお店の方の「いらっしゃいませ」の声が聞こえてきました。


⑧ではでは私たちもお店の建物の中へ。黄色い暖簾をくぐり抜け、玄関の土間から畳敷きの大広間へ。さすが江戸時代のお役所である元陣屋さんの建物。天井が高く広々とした心地よい空間。さてと、どこに座ろうか。やはりお庭の風景を楽しめる席が一番かな?ということでロケーションのよい窓近くの席に腰をおろしました。


⑨畳敷きの部屋の中には囲炉裏も設置されておりました。火に掛けている鉄瓶は山形特産の地元の鋳物かな?


⑩障子脇の棚の上にさりげなく活けてある小ぶりの花うつわ。紫色の蘭の花が部屋の佇まいに柔らかく融け込んでおりました。


⑪GW期間はちょうど端午の節句時期。お店の床の間にも節句のお飾りがセンスよく華やかに飾られておりました。この季節、少し前までは、鯉のぼりが悠々と空を泳ぐ景色をよく見かけておりましたが向かう途中飾られている家がなかったような…。季節感を感じさせる風習がだんだんと少なくなってきているようで寂しいかぎり。


⑫自家栽培、自家製粉の板蕎麦の並盛り。それから季節の天ぷらは体調とお財布と相談…で二人でシェアすることに。すべて自家製の形で提供するお店はとても少ないかと。先に置かれました蕎麦つゆ用のうつわは白磁に青模様。すべて揃いの色に合わせてありました。四角い形の加え用の蕎麦つゆ入り水柱うつわ*置いてあるだけでお蕎麦を待つ間が楽しい気分になります。


⑬お待ちかねの板蕎麦がやってきました。すべて自家製自家製粉の手打ち山形蕎麦は初めてかもしれません。先ずはつゆ無しで2,3本。細めながらも腰が強く噛むと蕎麦独特の香り…本物だからこそ醸し出される濃厚な風味が口の中いっぱいに広がりました。深みのある醤油の香り広がる濃いめのつゆに浸しながら、のど越しのよい手打ちお蕎麦を楽しむことが出来るこのひと時に感謝*山菜も入った天ぷらもカラっと揚がってあって新鮮そのもの*この時期ならではの美味しい山の恵みを一気に頂かせてもらいました。


⑭玄関ガラス窓越し、重労働ながらも心をこめて蕎麦打ちされておりますご主人に感謝*美味しいお蕎麦、ごちそう様でした。


⑮ではでは再び敷地内のお庭を拝見。お店脇、湧水を受ける手水石の風景…。水彩画のモチーフにもなりそう。


⑯この木が、どなたかがブログに書かれておりました敷地内にあるという樹齢400年の梅の古木でしょうか。激しい捻じれの形に風雪を越えてきた感の生の迫力を感じます。


⑰食後のお庭散策まで出来るこの嬉しさよ。広大な庭園の奥の方に見える小滝のあたりまで足をのばしてみました。


⑱池のほとりの湿地部分。コケの間に手を広げたような白いかわいい花が満開。


⑲お庭の奥の方にはいくつもの小さな滝が。自然の水音に混じって遠くに鳥たちの鳴き声…心癒されます。


⑳お庭の奥、高台から【そば処三百坊】の建物を望む。今回偶然伺うこととなりました【そば処三百坊】さん。美味しいお蕎麦もさることながら、この場所からの景観…大好きな風景のひとつとなりました。またぜひとも足を運びたく思います。


⑳-omake 【そば処三百坊】さんでお土産に購入してきました手づくりのわらび餅。パッケージも木版画使いで素敵です。わらび粉ももしや山菜を摘んでくるところから?本物の素材で丁寧に手づくりされていて、これぞわらび餅という濃厚なあじわい。今までの中で一番美味しいわらび餅でした。


⑳omae2  帰りは山形市内を経由して<道の駅むらやま>へ。目的は山形のこの時期しか手に入らないこの笹巻き<ちまき>。小さかった頃、酒田に住んでいた祖母や親戚のおばさんが、よくこの時期になると、手づくり笹巻きを送ってくれておりました。笹にくるまれた餅ご飯をとりだし電子レンジでチン!砂糖が混ざったきな粉をまぶして出来上がり。懐かしいこの味も無事お持ち帰りすることが出来ました。


*来たる6月は、制作お仕事づくしの可能性^_^;

山越えをすべて終えました後、また再び美味しい山形日帰り旅に伺えれば…と思っております。

梅雨時期も間近、体調崩しやすい季節の変わり目ですが、皆様方もお体どうぞお大事にお元気にお過ごしくださいね。<2016.5>



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