act.74 秋保ナイトミュージアム2018 に行って来ました。


*夕方17時*ライトアップが始まった【小屋館跡庭園】
*夕方17時*ライトアップが始まった【小屋館跡庭園】

 はるか昔の室町時代、秋保摂津守盛影という武将がこの地を守るために館を築いた跡地にあるお庭が、秋保温泉街から少し西に登った地区にある【小屋館跡庭園】です。

 【天守閣自然公園】の一部である池泉回遊式庭園様式のこのお庭は、産地である秋保石の石組みと様々な樹木や植物、大小いくつかの池等で構成されており、園内に散りばめられている美しい自然の風情をゆったり散策路を辿りながら楽しむことが出来る心地よい庭園です。足湯のスポットも園内に設置されており、温泉好きの人たちにも嬉しい場所。

 

 いつもは日の光の中で楽しむお庭ですが、秋の紅葉シーズン時期のみ夜間も開放*【秋保ナイトミュージアム】というイベントを2012年より毎年開催されております。美しく色づいた園内の樹木をライトアップさせるだけではなく、光を使ったユニークな趣向もいくつかプラスされているとのこと。今年こそはと先にパンフレットを入手。満月近い月が輝く快晴の夕暮れ、うまく時間も取れることが出来これは初めて伺う絶好のチャンス!初【秋保ナイトミュージアム2018】伺って来ました。                                     

 

Miho .K<2018.11>

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①【秋保ナイトミュージアム】2018版のパンフレット。なんと昨年ヨーロッパの照明賞<Darc Awards 2017>イベント部門の第2位を受賞されたとのこと。表紙の美しいライトアップフォトにも誘われ初めて今年伺いました。


②ライトアップの始まりは夕方5時。まだ日が残る中、園内に入りました。青みがかったライトに包まれている<月あかりの枯山水>エリア。石灯籠に灯るほのかな黄味色の明かり。日が落ちるたび、存在感を増してくることでしょう。


③<月あかりの枯山水>を越えて少し進んだエリア。赤色になったり、青色になったり。変わる光に照らし出された木々の下、黄味色の光を放つ板の橋オブジェを渡ります。日常とは違う異空間散策*トントントン、心浮きたち弾みます。


④ライトアップオブジェ<光の風鈴>。木の枝に吊るされている銀色金属リング。微かな風になびいてライトアップされている銀色リングがクルクルクル、ゆっくりと回りながら揺れています。


⑤その上、木々が生い茂っている場所を見上げると、なんとびっくり!反射した銀色リングの光が、枝葉のスクリーンにゆらゆら映し出されているではありませんか。風の動きに合わせて緩やかにうごめく光たち。初めて風の姿形を見たような…。<光の風鈴>とても素敵なオブジェエリアでした。


⑥遠景に<板の橋>エリア。辺りだんだんと夕闇に包まれ始め、木々を照らし出す光たちも鮮やか色となって来ました。


⑦木々の名前を知らせる表示板もライトアップ。これは<ハウチワカエデ>。団扇っぽく見えるカエデという意味のカエデかな。その木自身は残念ながら暗くてよく見えず。白ベース茶系でまとめた北欧風のキュートな看板でした。


⑧小さな渓谷に落ちる滝と赤い紅葉の素敵なコラボ。だいぶ日が落ちて来ましたが薄明りの中、なんとかかんとか楽しめました。


⑨<風のカーテン>エリア。うねりのある梅の並木がライトアップ。照らし出すライトの色が順繰り変わり、まさに光の風にたなびく木々のカーテン。


⑩オランダのアーティスト"Toer"という若手クリエイティブ集団がゲストで参加。<風のカーテン>エリア横に立つ大きいカエデの木にユニークな仕掛けを施した<BoomBoom>が、今回2018を彩る特別のライトアップオブジェです。


⑪薄い赤紫色のライトに照らし出されるもみじの葉。内側に入り込んで大木の幹に触れるとそこから不思議な振動が。いっしょに小さなバイク音のような音が聞こえてきました。ライトの色も合わせて変化。もしや私、この木とおしゃべり出来たかな?楽しい仕掛けにおもわず笑顔になりました。そこから見上げたその風景は、ライトの色が順繰り変わりまるで幻想の世界に迷い込んだように美しく、離れがたい素敵なライトアップオブジェエリアでした。


⑫今宵はもうすぐ満月を迎える十四番目の月。風もなく快晴のまま夜を迎えた庭園の池は鏡のごとし。照明によって浮かび上がった木々と共に、空に浮かんだ十四番目の月も池の中にもうひとつ。


⑫鏡のような池の中、淡い照明に照らされてリアルに映り込む大きなもみじの木。伺ったのはシーズン初め、映り込みに見惚れながらも紅葉がまだの時期なのが少々残念。


⑬秋保石の石組み<岩のステージ>近くの石灯籠と水場。注ぎ口をライトアップ。きらきら光り輝く水の動きがとても綺麗。


⑭<五重塔のみえる池>エリア。赤紫色の光を放つ並木のライトアップが見事です。


⑮<五重の塔のみえる池>エリアの遠景。ライトアップされた木々と鏡のような池に映り込む木々の情景は、なかなかお目にかかれない息を呑む美しさ。風無く晴れている日ではないとここまでの体験は難しいかと。お天気の神様に感謝です。


⑯あれ?小さな東屋にスクリーン。そこに映っているのは<きのこ>のイラストレーション?


⑰おやおや、これは色とりどりの<きのこ>の絵。近づいてみるとスクリーンに映る可愛いきのこたちが自己紹介。声の主は秋保在住の子供たちとのこと。もしや<きのこ>の絵の作者さんたちかな?だいぶ冷えて来ましたが楽しい演出に心ほっこり。


⑱経路に戻ったら。すぐそばの岩の上も可愛い小さな<きのこ>のオブジェが並んでいました。あ、もしやこの<きのこ>さんたちのおしゃべり映像だったのね(笑)ダブルの演出に脱帽*心ほっこり2になりました。


⑲その小径の少し先、ライトアップされた木の下の地面に影絵のような丸い光が。


⑳近づいてみると、そこにはごきげん楽しげな森の仲間を描いた影絵イラスト作品が小径に映し出されておりました。<「菜園雑貨」さんご提供>これまた寒さ吹き飛ぶうれしい演出。今にも陽気に踊り出てきそうな可愛いキャラクターさんたちに、<光の絵>エリアで元気をもらいました。


青色照明でライトアップされた杉木立の道。漆黒の闇に浮かび上がった山の奥へと続く輝く美しい青色の道の先には…。昔読んだヘンゼルとグレーテルの童話がふと頭の中に蘇ってくるかのごとし…強く印象に残るとても幻想的なエリアでした。


㉒経路をひとまわり。振り出し戻っての<もみじの池>。「もしかしたら鯉映る?」真っ暗な池のたもとに向かってフラッシュでパチリ。フォトみてびっくり!たくさんの鯉たちがキラキラ熱い眼差しで映っておりました。餌持ってなくて、ごめんね…(苦笑)


㉓小さな柱立ちの灯篭から放射された光がそこここに。<もみじの池>エリアのライトアップも素敵な演出。


㉔名残惜しく、明るいうちに回った<板の橋>エリアにもう一度。漆黒の闇に照らし出される鮮やかな光に変わっていて、二度ライトアップ演出を楽しみました。


㉕受付の建物<カフェロシェ>に通じる出口門。初【秋保ナイトミュージアム】、紅葉まではもうちょっとの早い時期ではありましたが、お天気にも恵まれ素敵なライトアップ庭園世界を堪能することが出来ました。


㉖来年はどんな演出がプラスされるのかな?【秋保ナイトミュージアム2019】今からとても楽しみです。来年もお伺い日のお天気に恵まれますように。

<ブログアップが風邪引きで遅れ、今年のイベントは残すところ後3日間のみとなってしまいました。ご案内遅れてスミマセン```紅葉盛りの時期にもう一度伺いたかったのですが体調不良で残念無念。ごいっしょ来年を楽しみに…>        Miho.K<2018.11>